落ちない入れ歯、マグネットデンチャー
マグネットデンチャーは入れ歯を磁石で固定し落ちないようにしたものです。
残っている自分の歯か、インプラントにつけた金属の板を、入れ歯に埋め込んだ磁石により固定する方法で、TBSの「ひみつのあらしちゃん」でも、絶対落ちない入れ歯としてとりあげられたことがあります。
従来のマグネット法と異なり、田中譲治先生のMACSシステムにより、固定する歯に負担をかけない、落ちない、割れない入れ歯を作ることができます。
また、インプラントで総入れ歯を治療する場合通常6~8本を埋める手術を行うため患者さんの負担が大きく、高額な料金が必要となりますが、この方法ならば埋める本数も少なく(2~4本)料金も1/5程度で可能になります。
床があるのがどうしても気になる方や、取り外しはいやだという方にはインプラントブリッジの方がお勧めになりますが、動かなければ、床が小さければ、入れ歯でも大丈夫でしたら、こちらの方法も選択肢に入れられると思います。
部分入れ歯の場合はバネがない見た目の良い入れ歯を、総入れ歯の場合は、例えば上の入れ歯の場合、天井がなく落ちない入れ歯にすることが可能です。
費用は残っている歯の状態によって変わりますので、担当医にご相談下さい。
※マグネットデンチャーは自費(保険外)診療です。
マグネットデンチャーのQ&A
Q1. 磁石をつけて大丈夫なの?
一般的に心配されている携帯電話などの磁場は時間的に変動する交流電流などを用いた変動磁場です。
入れ歯に使うマグネットは静磁場で、特に国内で作られているものは漏えい磁場がきわめて少なくなっています。
Q2. 少ないって言っても影響はないの?
ピップエレキバン(0.1~0.2テスラ)の1/100程度の磁場(0.002テスラ)です。
アメリカの定常磁場の生体安全基準は0.02テスラ、国際非電離放射線防護委員会のガイドラインでも一般人で0.04テスラですので十分クリアしています。
Q3. MRIの撮影に影響はないの?
磁石は入れ歯についていますので撮影時は外すことができます。
歯根についているキーパー(磁石にくっつく金属の板)についても脳当該の撮影においてはほとんど影響ないといわれています。
現在では、ご心配ならばキーパー自体を外すこともできますのでご安心ください。