こんにちは、あきる歯科院長の濱窪です。
昨今メディアで話題の歯周病を治すレーザー「ブルーラジカル」の講習会を受講してきました。
なかなか興味深かったのと、患者さんにも興味のある方が多いと思い書いておきます。
ブルーラジカルは世界初の歯周病を治す機械と言われています。
過酸化水素と青色可視光により歯周ポケット内部の殺菌を行う物で、非外科で重度の歯周病の治療が可能という治療機械です。
歯周病の治療は、基本的には超音波による歯石の除去、ハンドスケーラーによる根面の汚染物質の除去によって行われており、
物理的に器具をポケット底に接触させるために、重度歯周病では外科手術が必要でした。
ブルーラジカルは液体と光を使用することで非外科での歯周病の改善を行えることが特徴です。
今までも、レーザーなどで似た効果を出せるという機械はありましたが、
臨床研究の結果こういう効果が得られた人がいるというレベルで、
メーカーからも国からも、治療効果を保証する物ではありませんでした。
ブルーラジカルは治験をへて国から効果を保証された機械であり、これが世界初と言われる由縁です。
ポケットの改善、排膿、違和感の消失が顕著と言うお話で、あきる歯科でも是非つかってみたいと思います。
何点か、注意が必要なのは、
○レーザーを当てれば治るという物ではなく、清掃状態の改善が必須なのは通常の歯周病治療と同じと言うこと
(見た目で歯垢がついていない状態くらいの清掃状態でなければそもそも効果が望めない、治療を希望しても適応外になること)
○あくまでもポケット内の殺菌が非外科で可能というだけなので麻酔は必要
○ポケットは改善するが抜歯適応の歯が治るわけではない(抜かなければならない位の歯が治るわけではない)
○保険適応外 おおよそ1歯1万円~3万円 仮に全部の歯が重度歯周病の場合30~90万円
○1歯あたり5分のレーザー照射が目安 1ブロック奥歯を治療する場合20分レーザー照射+麻酔で30分程度の時間がかかる
あたりでしょうか。
機械自体も注文が殺到しており、はやくても導入は来年4月くらいになると言うことでした。
使用するのが楽しみです。
ブルーラジカル開発者の東北大学の菅野太郎教授と。