こんにちは、あきる歯科院長の濱窪です。
突然ですが、歯の移植ってご存知ですか? 20年前に僕が学生だったときはあまりメジャーでなかった治療法ですが、
ここ10年くらいの間にどんどん普及している治療です。
しかし、体感では、患者さんに親知らずの事を説明しているときに、
「ひょっとしたら10年ぐらいして歯が抜けた時にこの親不知を移植できるかもしれないよ」
とお話しすると、結構な確率で
「そんなことができるんですね」と驚かれるくらい知られていません。
単純に役に立っていない親知らずや、複数根がある歯の一部が割れてしまった場合などに
まだ使える部分をほかの部分に移植してしまおうという治療です。
残念ながら、他人の歯は移植できません。しかし、この治療のおかげで極端な話、
抜いてしまう奥歯を3分割して、入れ歯やインプラントの代わりに移植した歯でブリッジを行うこと等が可能になります。
材料は自分の歯なので生体親和性もいいですし、生着すればインプラントと違い、組織の回復力が働きます。
もちろん、どんな歯でも移植できるわけではないのですが、インプラントや入れ歯を考えるならば、
いちど考慮してもいかもしれません。
そういうわけでこの週末GC本社にて、この分野の先駆者下地先生の再植のセミナーに参加してきました。
勤務医の新井先生も興味津々で2人して質疑応答までみっちり。
たまたま、大学の後輩の有岡先生も高知から参加していましたが、
旧交を温める暇もなく飛行機の時間のため質疑応答前に帰宅されていました。
休憩時間の一幕。