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あきる歯科ブログ 2016年4月
奥歯も保険で白い歯が作れるようになりました。
こんにちは、あきる歯科の濱窪です。
おととしの保険の改正から前から4番目、5番目の歯が保険で硬くて白い歯が作れるようになりました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、CAD/CAM冠よばれているハイブリッドレジンのブロックを機械で削りだした被せ物です。
CAD・CAM冠
従来のプラスティックの歯より均一な素材を削ってつくる事で、強度が上がり割れにくくなったことが特徴です。
しかし、強度が向上したのと引き換えに、構成成分である「多官能性メタクリレートレジン」がセメントとほとんど接着しない事、割れにくくなった理由として弾性が向上しているため、たわむことにより外れやすいという欠点が指摘されています。
当院でも、実際この2年で割れた方は0人ですがおひとり外れてきた方がいらっしゃいますが、奥歯を白く作れるというメリットは大きいため、脱離と破折の可能性をお話しして了解していただいた方に作製しています。
歯科の用語はわかりにくいですが、このCAD/CAM冠はハイブリッドセラミックではないのか?という問い合わせがありました。
これについてもこの機会に解説しておきます。
虫歯などを治す樹脂(プラスティック)の事をコンポジットレジンと言います。このコンポジットレジンは強度や接着性を高めるために、無機フィラーと呼ばれる、シリカやケイ酸塩ガラスなどの細かい粒子が入っています。
通常ハイブリッドセラミック冠と呼ばれるものは、このフィラー含有量が90%を超えるエステニア、グラディア等のセラミックに近い材質のコンポジットレジ ンで作ったものです。しかし、ハイブリッドセラミックという言葉には厳密な定義がないため、フィラーの含有量が多く強度が高いコンポジットレジンという解 釈であれば、フィラー含有量60%以上が条件となっているCAD/CAM冠もハイブリッドセラミックの一つということになります。
しかし、臨床導入されてまだ、2年のため強度や変色についての見解が出ていない事、従来の金属フレームにハイブリッドセラミックをくっつけて作った物と作 成法、フィラー含有量が大幅に違うことから、当院ではCAD/CAM冠をハイブリッドセラミックと呼称することはないと思います
おととしの保険の改正から前から4番目、5番目の歯が保険で硬くて白い歯が作れるようになりました。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、CAD/CAM冠よばれているハイブリッドレジンのブロックを機械で削りだした被せ物です。
CAD・CAM冠
従来のプラスティックの歯より均一な素材を削ってつくる事で、強度が上がり割れにくくなったことが特徴です。
しかし、強度が向上したのと引き換えに、構成成分である「多官能性メタクリレートレジン」がセメントとほとんど接着しない事、割れにくくなった理由として弾性が向上しているため、たわむことにより外れやすいという欠点が指摘されています。
当院でも、実際この2年で割れた方は0人ですがおひとり外れてきた方がいらっしゃいますが、奥歯を白く作れるというメリットは大きいため、脱離と破折の可能性をお話しして了解していただいた方に作製しています。
歯科の用語はわかりにくいですが、このCAD/CAM冠はハイブリッドセラミックではないのか?という問い合わせがありました。
これについてもこの機会に解説しておきます。
虫歯などを治す樹脂(プラスティック)の事をコンポジットレジンと言います。このコンポジットレジンは強度や接着性を高めるために、無機フィラーと呼ばれる、シリカやケイ酸塩ガラスなどの細かい粒子が入っています。
通常ハイブリッドセラミック冠と呼ばれるものは、このフィラー含有量が90%を超えるエステニア、グラディア等のセラミックに近い材質のコンポジットレジ ンで作ったものです。しかし、ハイブリッドセラミックという言葉には厳密な定義がないため、フィラーの含有量が多く強度が高いコンポジットレジンという解 釈であれば、フィラー含有量60%以上が条件となっているCAD/CAM冠もハイブリッドセラミックの一つということになります。
しかし、臨床導入されてまだ、2年のため強度や変色についての見解が出ていない事、従来の金属フレームにハイブリッドセラミックをくっつけて作った物と作 成法、フィラー含有量が大幅に違うことから、当院ではCAD/CAM冠をハイブリッドセラミックと呼称することはないと思います
(あきる歯科) 2016年4月14日 13:27
歯医者が教える「小さい虫歯は削らないで進行を止めることで歯を削らない」方法
虫歯は削らない方がいい?
こんにちは、あきる歯科の濱窪です。
前回に引き続き虫歯の治療のお話です。
歯の治療はどの材料や方法を使っても永遠に持つものはありません。
材料の進歩により昔よりは長持ちするようにはなっていますが、それでもいずれ劣化してきます。
歯の詰め物の接着剤が劣化した場合、接着剤が流れたすきまに汚れが入り虫歯になる2次カリエスという状態になります。
これを避けるためには初めから虫歯を削らない方がいいのはもちろんですが、小さい虫歯の場合に進行しないように処置を行い、
経過を見ていくという方法があります。
削らなくていい虫歯ってどんなもの?
も ちろんどんな虫歯でもいいというわけではありません。軽度の虫歯、表面だけが虫歯で穴が開いていないものや、溝の部分だけ物に限ります。また、口腔内環境 がいい方の場合は経過観察が可能ですが、虫歯リスクの高い方の場合は推奨できません。経過を見ている間に進行する可能性の方が高いからです。
条件としては、
・ 清掃状態が良好な方(プラークの付着が少ない方、セルフケア後該当部位にプラークが残っていない方)
・ 砂糖の摂取が少ない方(3食以外の間食が2回までの方)
・ メンテナンスに来院できる方(3~4か月ごとに経過が見れる方。進行して虫歯になるのなら治療してしまった方が歯のダメージは少ないです)
・ 唾液検査で唾液の量、質、虫歯菌の量が少ない方(できれば唾液検査により口腔内の環境が把握できる方がベストです)
削らない場合の虫歯の治療の方法は?
軽度の場合は歯科医院での高濃度のフッ素塗布と、自宅でのセルフケアでのフッ素の使用になります。
大人の方でも子供の方でもフッ素は虫歯の予防に有効です。自宅でのご使用は、通常はビーブランドなどのフッ素洗口がお薦めですが、大人の方で歯周病などで歯の付け根が露出して虫歯になってきている方はチェックアップルートケアという根っこの虫歯予防用歯磨きも出ています。
リ スクがある程度ある場合、歯の溝の虫歯の予防としてはシーラント(フッ素入りの樹脂を溝に流して歯を削らずに汚れが入らないように詰めてしまう方法)があ ります。それ以外の方法としては薬剤をマウスピースに入れて装着してお休みしていただくことにより予防を行う3DSという方法もあります。
経過を見られる状態か、予防を行うかは歯科医としっかりと相談したうえで決めてください。リスクが高い状態で、「歯は削らない方がいいんだ」と虫歯を残しておくと、そのまま進行してしまいその時点で治療を行っていた方がよかったということになりかねません。
こんにちは、あきる歯科の濱窪です。
前回に引き続き虫歯の治療のお話です。
歯の治療はどの材料や方法を使っても永遠に持つものはありません。
材料の進歩により昔よりは長持ちするようにはなっていますが、それでもいずれ劣化してきます。
歯の詰め物の接着剤が劣化した場合、接着剤が流れたすきまに汚れが入り虫歯になる2次カリエスという状態になります。
これを避けるためには初めから虫歯を削らない方がいいのはもちろんですが、小さい虫歯の場合に進行しないように処置を行い、
経過を見ていくという方法があります。
削らなくていい虫歯ってどんなもの?
も ちろんどんな虫歯でもいいというわけではありません。軽度の虫歯、表面だけが虫歯で穴が開いていないものや、溝の部分だけ物に限ります。また、口腔内環境 がいい方の場合は経過観察が可能ですが、虫歯リスクの高い方の場合は推奨できません。経過を見ている間に進行する可能性の方が高いからです。
条件としては、
・ 清掃状態が良好な方(プラークの付着が少ない方、セルフケア後該当部位にプラークが残っていない方)
・ 砂糖の摂取が少ない方(3食以外の間食が2回までの方)
・ メンテナンスに来院できる方(3~4か月ごとに経過が見れる方。進行して虫歯になるのなら治療してしまった方が歯のダメージは少ないです)
・ 唾液検査で唾液の量、質、虫歯菌の量が少ない方(できれば唾液検査により口腔内の環境が把握できる方がベストです)
削らない場合の虫歯の治療の方法は?
軽度の場合は歯科医院での高濃度のフッ素塗布と、自宅でのセルフケアでのフッ素の使用になります。
大人の方でも子供の方でもフッ素は虫歯の予防に有効です。自宅でのご使用は、通常はビーブランドなどのフッ素洗口がお薦めですが、大人の方で歯周病などで歯の付け根が露出して虫歯になってきている方はチェックアップルートケアという根っこの虫歯予防用歯磨きも出ています。
リ スクがある程度ある場合、歯の溝の虫歯の予防としてはシーラント(フッ素入りの樹脂を溝に流して歯を削らずに汚れが入らないように詰めてしまう方法)があ ります。それ以外の方法としては薬剤をマウスピースに入れて装着してお休みしていただくことにより予防を行う3DSという方法もあります。
経過を見られる状態か、予防を行うかは歯科医としっかりと相談したうえで決めてください。リスクが高い状態で、「歯は削らない方がいいんだ」と虫歯を残しておくと、そのまま進行してしまいその時点で治療を行っていた方がよかったということになりかねません。
(あきる歯科) 2016年4月 2日 13:54
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